【ディスクブレーキ】って実際どうなの?使ってみて分かったメリットとデメリットを紹介!
目次
最近ではどのメーカーもこぞってラインナップしている「ディスクブレーキ」モデル。
「いろいろ情報は出ているけど実際のところどうなの?」と気になっている方も多いでしょう。
「制動力が変わらない」「メンテナンスが大変」などの情報は得られますが、実際に乗ってみないと分からないことも多いはずです。
今回はそんな気になる「ディスクブレーキ」を実際に使ってみた感想と乗って分かったメリット・デメリットをまとめていきます。
ディスクブレーキで走ってみた感触
ディスクブレーキ搭載のロードバイクに乗ってみて最初に感じたのはブレーキタッチの「軽さ」と「柔らかさ」です。
「軽い力で制動できる」というのが一般的に言われるディスクブレーキ(特に油圧)のメリットですが、確かに軽くレバーを握るだけでブレーキングが可能ですし、ダウンヒルでの速度調節も軽くできます。
「制動力が強い」というのもよく聞きますが、実際使ってみて強さに関してはキャリパーと比べてそこまでの違いは感じませんでした。
なので「ブレーキが効きすぎる」というリスクはなさそうです。
後、ブレーキタッチが非常に柔らかいのも印象的です。
油圧ディスクは、レバーを握ってワイヤー内のオイルを押し出すことでキャリパーを閉じるという仕組みになっているからかもしれません。
キャリパーで採用されている機械式のようにワイヤーを引っ張るよりも柔らかいタッチになっています。
減速するときの感覚もキャリパーでは、レバーを握るとリムを挟んで「キュッ」と止まる感じなのですが、ディスクだと「スゥ〜」といった感じでスムーズに止まれます。
制動力はそこまで変わらずブレーキングがスムーズに行えるということだと思うので「進化」している感覚は存分に得られます。
乗って分かったディスクブレーキのメリット
ディスクブレーキを実際に乗ってみた上でメリットをまとめると以下のようになります。
・軽い力でブレーキングができる
・リムを傷めない
・洗車が楽
・重さはそこまでのデメリットには感じない
①軽い力でブレーキングができる
これはやはり乗ってみて最初に感じるメリットだと思います。
少ない力で制動できるのは非常に楽ですし、ロングライドやダウンヒルなどでも心強いですよね。
ブレーキタッチも柔らかくてスムーズに制動する感覚はディスクブレーキならではだと思います。
後、「雨の日でも制動力が変わらない」という特徴もありますが、これに関しては雨の日に走っていないので体感はしていませんが、構造上そうなるのは納得できます。
②リムを傷めない
正直これが一番のメリットだと思います。
キャリパーだとブレーキングのたびにリムとシューが擦れるので消耗の原因になります。
カーボンリムだと摩擦熱による変形も考えないといけませんし、ホイールの寿命も縮めてしまいまうでしょう。
ディスクブレーキだとブレーキでリムを傷めない上、リム周辺の制約もなくなるのでカーボンホイールも躊躇なく使えます。
リムの消耗を考えなくていいので、スポークとハブの調整さえすればホイールはかなり長持ちすると思います。
高級ホイールの購入を考えているなら間違いなくディスクがおすすめです。
③洗車が楽
キャリパーがない分、洗車が結構楽になります。
今までだと指が隙間に入りにくい部分(キャリパーの裏など)もあり、フレームの掃除が大変でしたが、ディスクブレーキだとフレーム周りがかなりすっきりしているので洗車がしやすいです。
④重さはそこまでのデメリットには感じない
ディスクブレーキの難点として「重たい」というのが挙げられていますが、乗ってみて重さはそこまで感じませんでした。
いろいろな条件も異なるので一概にはいえませんが、ヒルクライムをメインで走っている人でない限りはディスク化による重量増を考える必要はないと思います。
むしろ重量バランスやフレーム設計などが向上する分、乗り心地は上がっているかもしれません。
乗って分かったディスクブレーキのデメリット
ディスクブレーキにもデメリットはあります。
・ホイールの脱着が面倒
・空ブレーキしないように気を遣う
・メンテナンスが大変
・ディスクローターは結構熱くなる
・エンド幅が広くなる分、新しく買うものが増える
いろいろありますが、メンテナンス性以外は特に気にする必要はないかもしれません。
①ホイールの脱着が面倒
ディスクブレーキモデルのホイールには「スルーアクスル」が使われています。
今までは「クイックリリース」が使われており、レバーを引いて緩めるだけでホイールの脱着が可能でした。
スルーアクスルを採用するとメーカーにもよりますが、脱着は結構面倒です。
私の場合は脱着に六角レンチが必要となっており、輪行やメンテナンスのとき大変そうだな…と思っています。
でも、スルーアクセルによってホイールのズレなども起きませんし、剛性が上がって性能アップという話もあるので前向きに適応していこうと思えますね。
②空ブレーキしないように気を遣う
油圧ディスクブレーキで注意しなければならないのが「空ブレーキ」です。
これはホイールを外した状態でブレーキレバーを握るとキャリパー部分が戻らなくなるといわれているためです。
これを戻すにはショップに頼むしかなく、やってしまうと大変なのでホイールを外すときは専用のスペーサーを装着します。
自分では取り返しがつかない部分なので、この点に関してはかなり気を遣います。
③メンテナンスが大変
キャリパーよりも構造が複雑になっているので自分でメンテナンスをするのはまず無理だと思います。
なので、何かあるたびにショップにメンテナンスを依頼する必要がありそうです。
自分でいろいろ調整できないというのは難点ではありますね。できることといえばディスクローターを綺麗に拭くぐらいだと思います。
④ディスクローターは結構熱くなる
下り坂を終えて信号で止まった際に、そっとディスクローターを触ってみたのですが、まぁまぁ熱かったです。
基本的に触らない方がいいとお思います。(特にダウンヒル後)
ただ、SHIMANO製のディスクブレーキならキャリパーに放熱機構が搭載されているので、そこまでの問題にはならないでしょう。
⑤エンド幅が広くなる分、新しく買うものが増える
ローターが挟まる分、エンド幅が通常よりも広く設計されています。
そのため、輪行で使うエンド工具やメンテナンススタンドなど、規格に対応したものを新しく買う必要があります。
ディスクブレーキはおすすめ?
メリット・デメリット両方ありますが、基本的にはディスクブレーキはおすすめです。
制動の軽さはもちろんですが、高いをホイールを気兼ねなく使えるのが最高ですね。
取り扱いの慣れやメンテナンス性など難しい部分もありますが、ショップに小まめにメンテナンスを依頼しながら運用していくのがいいでしょう。
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