「サイクルツーリズム」とは?サイクリングで観光を楽しんで地方活性化!
目次
「サイクルツーリズム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「サイクリング」と「観光」を組み合わせた言葉でもあり、自転車を通じて観光業の活性化を目的としています。
サイクリングを楽しみながら行った先々で観光やイベントを通じて、地域の魅力をより体感することもできます。
今回はそんなサイクルツーリズムの種類や事例について紹介していきます。
サイクルツーリズムとは?
「サイクルツーリズム」は、自転車で走るサイクリングと観光やレジャーを組み合わせた言葉で、自転車と関連した観光事業を行うことで地域の活性化を目指すというものです。
自動車や電車とは異なり、よりゆったりとしたペースで散策ができる自転車という特徴を活かしながら、観光資源を創出したり、環境を整備したりすることで観光業を盛り上げていきます。
全国各地にさまざまなサイクリングロードが設置されるといった動きも積極的に行われていますし、その周辺に観光スポットやグルメなどが楽しめる施設や宿泊施設などがあります。
サイクルツーリズムの主な種類
サイクルツーリズムで行われる取り組むには主に以下の4種類があります。
①サイクリング大会の誘致
②サイクルイベントの開催
③サイクルルートの設置
④情報発信や環境整備
各取組の特徴や具体例などを詳しく見ていきましょう。
①サイクリング大会の誘致
国際的なサイクリング大会を誘致することで、国内外の観光客を集めることができます。
代表例としては、例年11月ごろに埼玉県で開催されている「さいたまクリテリウム」が挙げられます。
ツール・ド・フランスで活躍した世界のトップ選手たちが日本で走る大会でもあるため、自転車ファンの間でも大きな注目を集めています。
②サイクルイベントの開催
特定のルートを走るサイクルイベントや新商品の発表会といったイベントの開催もサイクルツーリズムに含まれます。
ただ走るだけでなく、コースの途中に用意された休憩所で地域のグルメが楽しめる「グルメライド」など、走る以外の楽しみを盛り込んだイベントも数多くあります。
さまざまなレベルに合わせたイベントや個性的なコンセプトを掲げるイベントなどもあります。
代表的なイベントとしては、「ツール・ド・東北」があり、復興支援を目的として津波の被害を受けた海岸を走りながらも、東北の風景やグルメが楽しめる内容になっています。
③サイクルルートの設置
自転車が走りやすいサイクリングロードを整備するというのもサイクルツーリズムに含まれます。
道路上にルートが判別できるサインを設置するなどして、安全かつ快適なサイクリングコースを設置することが必要です。
例えば、四国4県では、四国地方を一周するサイクリングロードが整備されており、地域の魅力を丸ごと楽しめるようなルートが設置されています。
④情報発信や環境整備
ただサイクリングコースを設置したり、イベントを開催したりするだけでは不十分で、いかに観光に訪れてもらえるかを考えても情報発信は非常に重要です。
サイクリングコースの公式サイトを用意し、SNSなどを活用した情報発信を行うことで、広く認知してもらいながらユーザーにとって便利に使えるツールとしても機能します。
その他にも、海外から観光に訪れる人のために多言語に対応するといったことも大切です。
環境面ではコース上に休憩所や宿泊所を設置したり、移動を便利にするために自転車の持ち込みが可能なサイクルトレインを運行したりなどが挙げられます。
サイクルツーリズムの主な事例
ここからはサイクルツーリズムの代表的な事例を紹介します。
お馴染みのサイクリングコースで行われている取り組みについて見ていきましょう。
①しまなみ街道
サイクリストの聖地としても知られる尾道〜今治間にある島々をめぐる「しまなみ街道」では、コース全体にブルーラインを設置し、距離表や路面表示を整備しています。
自転車通行の無料化を実現して利用を促進しながら、地元との連携によって休憩スポットや修理ポイントの整備などを進めています。
その他にも、サイクルバスやサイクルトレインの運行、サイクリスト専用のホテルなど、積極的なサイクルツーリズムの取り組みを見せています。
②琵琶湖(ビワイチ)
ビワイチでお馴染みに「びわ湖一周サイクリング」でも、安全・快適なサイクリング環境の構築するため、道路上5kmごとに距離表を、分岐点には案内看板を設置しています。
ビワイチに関連したツアーの造設、自転車搭載船の運行といった取り組みも目立っており、走行台数は年々増加しているようです。
③霞ヶ浦(つくば霞ヶ浦りんりんロード)
茨城県にある霞ヶ浦に設置された「つくば霞ヶ浦りんりんロード」では、快適かつ安全にサイクリングが楽しめる環境jの整備に取り組んでいます。
例えば、道路上にコースを案内するためのサインを設置し、利用者が迷わないようにしています。
その他にも、自転車サポートステーションやレンタサイクルの拡充、ツアーやイベントの開催など、サイクリングでの活用を促進するための取り組みを実施しています。
まとめ
サイクルツーリズムについて解説しました。
全国各地で自転車を通じた観光業の活性化を目指し、さまざまな取り組みが行われています。
自転車で走る私たちもそういった取り組みを見かけたら、お礼の意味も込めて積極的にお金を落としていく必要があるかもしれませんね。
サイクリングをしながら観光も楽しみたいという人は、各地域が実施しているサイクルツーリズムの取り組み情報をチェックしてみてください。
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