「痩せて軽くなる」vs「軽いロードバイクに乗る」どっちがコスパが良い?
ロードバイクは”重量”がとても大切なスポーツですよね。
パーツを厳選し、素材や設計にまでこだわって数g単位で車体重量を削りながら、少しでもパフォーマンスを上げるためにカスタマイズを続けていきます。
しかし、ロードバイクに乗らない人の視点から考えると「痩せた方が早いんじゃないの?」と思われるかもしれません。
確かに、人間の身体の方がロードバイクよりもずっと重たいので、軽くするのが簡単なのは体重の方だというのは納得です。
では、「痩せて軽くなる」のと「ロードバイクを軽くする」のでは、どちらがコスパが良いのでしょうか。
さまざまな視点からこのテーマについて考えていきましょう。
ロードバイクの軽量化はお金さえあればできる
シンプルな話ですが、ロードバイクの軽量化はお金さえあれば思うままです。
より軽い素材のフレームを選ぶこともできますし、パーツ類も選び放題で自由に重量をコントロールできます。
要は「自分の思った通りになる」という点においては効率が良いのかもしれません。(先立つものがあることが前提ですが…)
痩せるには努力が必要だが軽量化の幅は大きい
ロードバイクの軽量化はお金次第で自由なのに対して、身体を痩せさせるのには努力が必要ですよね。
努力を続けても仕事やストレスで逆に太ってしまうことさえありますし、思い通りに行かないのが人間の身体です。
しかし、人間の身体はロードバイクの何倍も重量があるため、軽量化の幅はより大きくできるはずです。
ロードバイクを1kg軽くするのにはかなりのお金がかかりますが、人間の身体で1kg程度であれば1日の範囲で上下するレベルの誤差に過ぎません。
実際のところ人間の身体の方が軽量化はずっと簡単
ロードバイクの軽量化は「買う」「買わない」の決断次第で思い通りと書きましたが、やはり自由にパーツを取っ替え引っ替えできるわけではありませんよね。
お金で解決できるというのは非常にシンプルではありますが、解決するための元手がなければどうしようもないでしょう。
それに対して、人間の身体は軽量化の余地が多分にあります。
よほど痩せ型の体型でもない限りは余分な脂肪を少し落とすだけでも2~3kgの軽量化は簡単に行えます。
さらに、人間の身体の軽量化は安上がりですよね。食費を減らすだけでも効果ありますし、運動をしたり、サウナに入ったりなどお手軽にできる範囲のことで体重は簡単に減ります。
特にロードバイク始めたての方は身体がロードバイク仕様になっていないので、落とすべき部分がたくさんあるでしょう。
ロードバイクの軽量化は憧れる部分もあるのですが、まず最初にやるべきなのは身体の最適化といえるでしょう。
痩せ過ぎてパワー不足になるのは注意
ロードバイク乗りとしての経験も積んで、身体も良い具合に絞れてくると体重と筋肉のバランスについて考える必要が出てきます。
ヒルクライムにおいては重力が抵抗になるため、体重はできるだけ軽い方が有利です。
しかし、身体を軽くしすぎると走るための筋肉も犠牲にしなければならなくなります。
身体を軽くすることに集中するあまり、走りに必要な筋肉まで落としてパワー不足になってしまうと本末転倒です。
そういった筋肉と体重のバランスをシビアに考えるようなレベルになってきたときに「ロードバイクの軽量化」が効いてきます。
先ほど説明した通り、ロードバイクの軽量化は「お金次第で思い通り」です。
ライダーのフィジカルを変えずにロードバイクを軽くして、お手軽にパフォーマンスを上げることができます。
もちろん上位グレードになってくるほど、10g軽くするのに10,000円かかるといった世界に入ってくるので、こちらも家計とのバランスは必要です。
それでも身体を最適化して、これ以上軽くする余地がなくなってきたという場合には、ロードバイクをカスタマイズして、スペックを向上させるのが効果的と言えるでしょう。
まとめ
「痩せて軽くなる」のと「ロードバイクを軽くする」のではどちらが効率が良いのかについてまとめました。
結論からすれば、「初めのうちは体重を軽くするのがおすすめ」となり、「身体の最適化ができたらロードバイクを軽くする」という順番で取り組んでみるのがコスパが良いと言えるでしょう。
ロードバイクの軽量化は思わずやってみたくなる魔力のようなものがありますが、まず最初に自分の身体に目を向けてみてください
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