サイクリストが『断食(ファスティング)』をするメリットは何?

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プロの選手の中にはトレーニングの一環として「断食(ファスティング)」を取り入れることがあるそうです。

長時間のレースでとにかくエネルギーが必要とされる自転車ロードレースにおいて、断食(ファスティング)を行うというのは相反する感じがしますよね。

しかし、正しい方法で断食(ファスティング)を取り入れれば、サイクリストにとってもプラスの効果を得ることができると言われています。

今回はサイクリストが断食(ファスティング)を行うメリットについて解説していきます。

 

断食(ファスティング)とは?

断食(ファスティング)は、一定時間(期間)食事を断つことで、消化器官を休めて腸内環境を改善することでデトックスやダイエット効果を得る方法です。

日々の食事で疲れ切った消化器官への負担を取り除き、体内に蓄積された老廃物を除去することで、身体の内側から綺麗にすることができます。

では、まずはそんな断食(ファスティング)の基本的な内容から詳しくみていきましょう。

 

①目的や効果

断食(ファスティング)の目的は「消化器官の休養」や「腸内環境の改善」が挙げられます。

よく「食事を断てば摂取カロリーが抑えられてダイエットになる」と思っている人もいるかもしれませんが、間違いとは言えないものの本来の断食(ファスティング)の目的とは少し異なります。

食事を一定期間断つことで、消化ばかりに集中していた消化器官に休養を与え、代謝や排泄といった機能を活性化させることで毒素や老廃物を排出していきます。

身体の機能を正常に戻して活性化させることが目的であり、その中で代謝が上がることで脂肪が燃焼されるという仕組みになっています・

 

②種類

断食(ファスティング)には、食事を断つ期間によってさまざまな種類があります。

例えば、初めての方などであれば難易度の低い「朝食だけを抜く」という方法がおすすめです。

昨日の夕食〜次の日の昼食までの約16~18時間食事を断つことでデトックス効果を得ていきます。

その他にも1~2日といったスパンで行う種類もありますし、1日のうち1食のみを抜いて、それ以外の食事を代替食で行うというものが挙げられます。

さまざまな種類がありますが重要なのは「一定時間以上食事をせずに消化器官を休める」ということなので、最低でも16時間程度は行うようにしましょう。

 

③全く食べないわけではない

断食と聞くとかなり辛そうなイメージを浮かべる人もいるかもしれませんが、必ずしも全く何も食べない訳ではありません。

腸内環境を改善するものや消化器官に負担をかけない食べ物であれば、緊急手段として食べても問題ありません。

ヨーグルトやナッツ、味噌汁、梅干し、酵素ドリンクなどを手元に置いて、断食(ファスティング)の支えにしてみましょう。

 

サイクリストが断食(ファスティング)をやるメリットは何?

サイクリストと断食(ファスティング)は食い合わせが悪い印象がありますが、効果的に行うことで以下のような効果が得られます。

  •  ・脂肪をエネルギーとして消費できる
  •  ・体脂肪を落として身体を絞れる
  •  ・消化器官を休めることができる

 

では、1つずつ詳しくみていきましょう。

 

①脂肪をエネルギーとして消費できる

食事を摂らないでいると身体に必要なエネルギーが枯渇してしまいます。

本来は糖質を中心に消費していくのですが、断食(ファスティング)を行うことで、徐々に脂肪を燃焼してエネルギーに換えるようになっていきます。

継続的に断食(ファスティング)を行うと脂肪を燃焼しやすい体質を作り、より効率的に食事からエネルギー作り出すことでパフォーマンスの向上が期待できます。

 

②体脂肪を落として身体を絞れる

ヒルクライムなどでのパフォーマンスを上げるために不必要な脂肪は落としたいものです。

断食(ファスティング)を行うことで、食事を摂らないことによるダイエット効果はもちろんですが、脂肪を燃焼しやすい身体にできるため、効果的に身体を絞り込むことができます。

エネルギーが枯渇した状態で低強度のトレーニングを行えば、脂肪が積極的に燃焼されるのでダイエットしたい人にもおすすめです。

 

③消化器官を休めることができる

レースに出場する方やロングライドを楽しむ方など、1回のライドで2000Kcal程度が必要になることがあります。

大量の食事を摂り、エネルギーに変換する中で消化器官は非常に疲弊しているため、断食(ファスティング)を行って、胃や腸を休めることで体内を正常に戻すことができるでしょう。

サイクリングやトレーニング後に胃腸の調子が悪くなるという人は、断食(ファスティング)をやってみてください。

 

断食(ファスティング)をしながらトレーニングをするときの注意点

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サイクリストの方がトレーニングの一環として断食(ファスティング)をやる場合は以下の点に注意してください。

  •  ①トレーニングの強度は低く抑える
  •  ②トレーニング期間は短くする
  •  ③水分補給を忘れずに
  •  ④体調が悪くなったらすぐに辞める
  •  ⑤慣れないうちは室内トレーニングで行う

 

では、1つずつ詳しくみていきましょう。

 

①トレーニングの強度は低く抑える

断食(ファスティング)中はエネルギーが枯渇した状態になるので、トレーニングは必ず低強度でなければなりません。

強度が高くなると糖質が積極的に消費されやすくなり、エネルギー不足や低血糖状態になるので注意してください。

 

②トレーニング期間は短くする

断食(ファスティング)をしながらトレーニングを行う期間は短くするようにしてください。

「1回当たりのトレーニング時間は1〜2時間以内にする」「最大でも週2回以上はトレーニングは行わないなど、あくまで一時的な取り組みとして、目的と期間を定めた上で取り入れてみましょう。

 

③水分補給を忘れずに

断食は消化器官に負担をかける食べ物を断つのが目的なので、水などの水分はしっかりと摂ってください。

水を摂らずに走ると脱水症状などのリスクも生じてしまいます。

 

④体調が悪くなったらすぐに辞める

エネルギーを補給せずにトレーニングを行うというのは、無理が生じる場合もあるので、体調に異変を感じたらすぐに辞めてください。

身体の反応を伺いながら断食の内容とトレーニングメニューを調整しながら続けてみましょう。

 

⑤慣れないうちは室内トレーニングで行う

エネルギーが枯渇した状態で外を走ると集中力が散漫になって危険なので、慣れないうちは室内トレーニングをメインで行いましょう。

トレーニングを行いながら身体の反応を観察しながら、安全だと判断した場合にのみ外で走るようにしましょう。

 

まとめ

サイクリストが断食(ファスティング)を取り入れるメリットについて解説しました。

健康面やダイエット面だけでなく、サイクリストにとっては「効率よくエネルギーを燃焼する身体作り」や「酷使した消化器官を回復させる」といった効果も得られそうです。

最初は辛く感じることも多いかもしれませんが、興味のある方は断食(ファスティング)をトレーニングに取り入れてみてください。

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