フロントをシングル化するにはどうすればいい?シングル化の方法と注意点を解説!

出典:SHIMANO

グラベルロードなどで主流になりつつある「フロントシングル」。

フロント側のチェーンリングを1枚にして、変速をリアのみで行う仕組みにすることで、よりシンプルな走りを手に入れることができます。

中には、フロントダブルのロードバイクを改造して、フロントシングルにしようと思っている方も多いでしょう。

しかし、カスタマイズをするにあたって以下のような疑問が生じるはずです。

 ・フロントシングルって何がいいの?

 ・他のコンポはそのままでもいいの?

 ・シングル化するときのパーツの選び方は?

そこで今回はフロントシングル化のメリット・デメリット、改造する方法や注意点について解説していきます。

 

フロントシングル化のメリット・デメリット

フロント側の変速機構を取り除き、チェーンリングを1枚にするフロントシングル化のメリット・デメリットとしては以下のようになります。

【メリット】

・リア側の操作だけで変速ができてシンプル

・フロントディレイラーやワイヤーが不要になってスッキリする

・チェーンリングが1枚になるので軽量化できるかも(※パーツのグレードにもよる)

【デメリット】

・対応できるギアの幅が狭くなる

・スプロケットがワイドになる

シングル化の大きなメリットとしては、リア側のシフト操作のみで変速をまかなえるシンプルさが挙げられます。

もちろんフロントダブルの方が対応できる幅は広いのですが、よりシンプルな操作性で走ることができます。

ディレイラーやワイヤーも不要になりますし、チェーンリングも1枚減るので軽量化したい方にもおすすめです。

ただし、フロントダブルのときよりもギアの数が減ってしまう(例:2×11:22段→1×11:11段)ため、対応できる幅も狭くなってしまいます。

フロント1枚であらゆる道に対応するために、スプロケットもワイドなものを選択するケースも多いのですが、それだと細かい微調整が難しくなってしまうでしょう。

ある程度、自分の使っているギアの幅が把握できている人であれば、ロングライドやヒルクライム用のロードバイクをシングル化するのは有効だと思いますが、それ以外であれば、街乗り用のロードバイクをシンプルにするためのシングル化がおすすめです。

 

フロントシングル化をする方法

ここでは、フロントダブルのギアを使っている方を想定して、フロントシングルにする方法を紹介していきます。

いくつかのパターンがありますが、パーツ同士の規格や互換性、リア側との整合性なども考慮しなければなりません。

 

①クランクごと交換する

フロント側のチェーンリングとクランクを一気に取り換えるという方法です。

クランクセットと呼ばれるパーツを購入して、交換することでフロントをシングルにしていきます。

最近では、フロントシングルのクランクも増えてきており、SHIMANO GRXといったものがおすすめです。

交換するパーツ例としては以下のようになります。

 ・クランクセット(例:SHIMANO GRX FC-RX810-1)

 ・BB(例:SM-BBR60)

 ・チェーン(必要な場合のみ)

クランクを交換するときは、対応するBBもセットで揃える必要があります。

もし今使っているBBが新しいクランクに対応するのであれば、新しく買う必要はありません。

また、リア側の段数にも注意してください。

「SHIMANO GRX FC-RX810-1」は、リア11段のギアに対応したクランクセットです。

リア9、10段といったコンポでは互換性がないので注意しましょう。

そのため、SHIMANO GRXの例でいうと、105やULTEGRAなどをお使いの方がフロントシングル化したい場合におすすめです。

 

②チェーンリングのみ交換する

クランクごと交換しなくても、フロントをシングル化するのは可能です。

方法としては、フロントダブルのチェーンリングを1枚減らして、シングル化するという形になっています。

ダブル用のクランクセットの場合、クランクをチェーンリングが左右側から挟み込む形で固定されています。

この内、左右どちらかのチェーンリングを取り外すことで、フロントを1枚にできます。

そして、ただ1枚減らすだけでなく、自分に合った歯数のチェーンリングと交換してみてください。

必要なパーツとしては以下のようになります。

 ・チェーンリング

 ・チェーン(必要な場合)

こちらの場合、購入するのはチェーンリングのみで済むので、より安くシングル化が可能です。

例えば、フロントを「50−34T」から「40T」に変更するといったカスタマイズが楽しめます。

この方法だと、「ナローワイドチェーンリング」というチェーンが外れにくい仕様になっているものも選べるのでおすすめです。

また、チェーンリングが対応するリアの段数に注意しましょう。

また、使用するクランクによって対応するチェーンリングが異なるので、規格や互換性を確認する必要があります。

 

フロントシングル化の注意点

フロントシングル化するときの注意点をいくつか解説していきます。

規格や互換性を考慮しないと、パーツを取り付けても上手く動いてくれないので注意してください。

 

①クランクの規格に合わせてチェーンリングを購入する

チェーンリングを交換する場合、クランクの規格に合ったものを買わなければなりません。

主な規格としては「固定方法(アーム数)」「PCD」の2つで見分けることができます。

【固定方法(アーム数)】クランクとチェーンリングを固定しているボルトの数

・4アーム

・5アーム

・ダイレクトマウント

【PCD】ボルトを通る円の直径

・96mm

・104mm

・110mm

・130mm

など

自分の使っているクランクがどれに該当するのかチェックしておきましょう。

チェーンリングを購入するときは、使用するクランクの「アーム数」と「PCD」に対応したものを選ぶ必要があります。

また、規格が揃っていてもメーカーが違うと互換していないケースもあり、取り付けボルトを変更するといった対応が必要になるため、不安な方は自転車屋さんに相談するといいでしょう。

 

②リアの段数を合わせる

チェーンリングには、対応するリアの段数が決められています。

・SHIMANO GRX FC-RX810-1:リア11段

・RACE FACE:リア9~12段

・ダイオガ チェーンリング :7~9段

このように対応しているリアの段数は、チェーンリングによって異なるため、予め自分のロードバイクのリア段数を確認しておきましょう。

もしリアの段数に対応していないチェーンリングを使いたい場合は、リアディレイラーやスプロケット、シフトレバー、チェーンなどを総取っ替えする必要が生じます。

 

③必要な場合はチェーンも交換する

フロントシングル化によって、チェーンリングの大きさが変わった場合、チェーンラインなどが変わるため、取り付けただけでは変速がスムーズに行えない場合もあります。

リアディレイラー を調整することで解決できる可能性もありますが、それでも難しい場合はチェーンも交換する必要があるでしょう。

新しいチェーンリングに合わせた長さにチェーンを揃えてあげることで対処することができます。

 

まとめ

フロントシングル化の方法や注意点について解説しました。

そこまで幅広いギアを使って走っていないと感じている方は、フロントをシングルにして、よりシンプルでスッキリとした見た目にカスタマイズしてみるのがおすすめです。

フロントシングル化の際は、各パーツの互換性や取付方法、調整方法を把握して、不具合が生じないようにしてみてください。

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