失敗しないために!【ロードバイクのパーツをネット通販で購入するときのポイント】
目次
ロードバイクのアップグレードやカスタマイズでパーツを購入する際、実店舗ではなくネット通販を利用する方も多いと思います。
しかし、ショップのアドバイスなどを聞かずにパーツを購入すると、思わぬ失敗をしてしまうので注意が必要です。
今回はそんなロードバイクのパーツをネット通販で購入するときのポイントを解説していきます。
ネット通販でパーツを購入するメリット
ネット通販でパーツを購入するメリットは以下の2点があります。
・価格が安い
・ショップで扱っていない商品も購入できる
何よりもネット通販を利用すると、定価よりも安くパーツを購入することが可能です。
ロードバイクのネット通販としてお馴染みの「Wiggle」だと、ホイールなどが40%OFFなどという驚異的な割引価格で買えることもあります。Amazonや楽天市場でも定価よりも安くパーツが買えるケースが多いため、価格だけを考えるとネット通販の方が優位といえるでしょう。
また、自転車店では取引のあるメーカーのパーツしか選ぶことができません。マイナーメーカーのパーツなど、お店で取り扱っていないメーカーは基本的に購入できないため、こちらに関してもネット通販の方に分があると言えるでしょう。
この2点を考えると「じゃあネット通販の方が良いよね?」となってしまいますが、必ずしもそうではありません。
ネット通販でパーツを購入するときの注意点
ネット通販でロードバイクのパーツを購入するときは、いくつかの点に注意しなければなりません。
安いからといって購入してしまうと、後々トラブルが起きてしまうため、必ずチェックしておきましょう。
①パーツの互換性は要確認
ロードバイクのパーツで重要となるのが「互換性」です。
パーツによっては、自分のロードバイクに取り付けることができないケースが多々あります。
例えば、「SHIMANO 105(11s)」のコンポを使用しているロードバイクに、「Tiagra(10s)」のチェーンリングを使用することはできません。変速の段数によって、チェーンリングの歯の形状が異なるため、そのまま取り付けると変速に不調が生じます。
その他にも、BBの規格やシートポストの直径、ホイールの固定方法(クイックorスルーアクスル)など、互換性がなければ購入しても使うこと自体ができません。
実店舗であれば、車体の仕様を把握しているスタッフのアドバイスを受けながら、使えるパーツを選定することもできるのですが、ネット通販だと全て自分で判断しなければなりません。
ネット通販でパーツを購入する際は、メーカーの公式サイトやユーザーの使用例などをよく確認して、自分のロードバイクと互換性のあるものを選んでください。
②中古品は実物の確認ができない
ネット通販の中には、中古のパーツを販売している業者も存在します。
高価なパーツがより安く買えたり、生産が終了した古い型番のパーツが揃っていたりなど、中古ならではのメリットもあるのですが、ネット通販だと実物を確認して購入することができません。
パーツの消耗度や使用感などを確認することができず、商品画像や説明文といった限定的な情報のみで判断しなければなりません。
商品の状態が分からないと、価格あたりの耐用年数という意味でのコスパの良し悪しが分からず、結果的に損をしてしまうこともあるでしょう。
③取り付けや調整、メンテナンスは基本的に自分で行う
ネット通販でパーツを購入する場合、基本的に取り付けや調整、メンテナンスなどは全て自分で行うのが前提になります。
実店舗の場合、持ち込みのパーツが断られるケースも多く、トラブルなどが起きても自分で解決しなければなりません。
取り付けや調整は工具を揃えて、調べながら自分で行うことはできると思いますが、中には専門性が高く、自分で行うハードルが高い作業も存在します。
ホイールを例に挙げてみると、「ハブのグリスアップ」「振れ取り」「スポークテンションの調整」「玉当たりの調整」などが必要を定期的に行うことで、性能を維持し、寿命を延ばすことができます。
こういったメンテナンスを自分で行えるのであれば問題ありませんが、それができないのにネット通販でパーツを買ってしまうと、メンテナンスが不十分となってしまい、価格は安くても使用期間が短く、性能も落ちてしまうためコスパが悪くなってしまいます。
トータルで考えると実店舗の方がお得?
互換性やパーツの状態といった商品選びから、購入後の取り付け・調整・メンテナンスといった点を考慮すると、購入時の価格は高くても、実店舗で購入する方が安くつく可能性が高くなります。
価格の安さに釣られてネット通販ばかりに目を向けるのではなく、「正しい商品を選ぶ」「正しく取り付ける」「良い状態で長く使う」といった観点で、実店舗を選ぶのは非常におすすめです。
そのため、商品選びや購入後などに「自転車店に頼る必要性が生じるパーツ」に関しては、実店舗を選んだ方がいいでしょう。
自転車店と良好な関係を築くためにも、価格だけではない価値を見直して、実店舗を利用するようにしてみてください。
まとめ
ロードバイクのパーツをネット通販で購入するときのポイントを解説していきました。
ネット通販のデメリットを強調しているようにも見えますが、必ずしもそうではなく、例えば、ボトルケージやチューブ、ウェア、サドルバック、ライトなど、取り付けや使用が簡単なものに関してはネット通販の方がおすすめです。
実店舗とネット通販の特徴を把握して、適切な場所でパーツを購入するようにしてください。
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