【クロスレシオ】と【ワイドレシオ】どっちが良いの?メリット・デメリットを解説!

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リアのスプロケットは歯数の組み合わせによって「クロスレシオ」と「ワイドレシオ」の2種類に分けることができます。

ギア比の最適化を考えると、クロスとワイドのどちらを採用するかというのは、走り心地に大きな影響を与えるでしょう。

自分の走りのスタイルに合わせて適切なギア比のスプロケットを選び、より快適な走行性能を手に入れてみてください。

今回はリアのスプロケットの「クロスレシオ」と「ワイドレシオ」について、それぞれの特性やメリット・デメリットを解説します。

 

ギア比について

roadbike_sprocket_02

スプロケットの大きさはチェーンを引っ掛ける歯の数によって表示されています。

例えば、「11T」であれば、歯の数が11枚あるギアのことを指します。

スプロケットは変速の段数分のギアが1つにまとまっており、ロードバイクではコンポのグレードなどに応じて8〜11枚までのラインナップがあります。

スプロケットの組み合わせが「11−30T」と表記されていた場合、トップ側(重い側)のギアが「11T(枚)」、ロー側(軽い側)のギアが「30T(枚)」となり、その範囲でギアの組み合わせが決められています。

 

【SHIMANO ULTEGRA R8000 11-30Tの場合】

 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30T

 

まずは、自分のロードバイクのスプロケットを確認して、どのような組み合わせのギアを使っているのか確認してみましょう。

 

クロスレシオとワイドレシオ

クロスとは「close=近い」、ワイドは「wide=広い」という意味です。

クロスレシオは隣り合ったギアの歯数の差が「近い」組み合わせのスプロケットを指しており、ワイドレシオは逆に差が「広い」組み合わせとなっています。

 

実際のスプロケットをみながら確認してみましょう。

例えば、SHIMANO ULTEGRAの「12−25T」のスプロケットの場合、ギアの組み合わせは以下のようになります。

 12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25T

このように隣り合ったギアの歯数の差が1、2Tしかないのが「クロスレシオ」です。

 

では、SHIMANO ULTEGRAの「11−32T」のギアを見てみましょう。

11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32T

 

トップ側は1枚刻みになっていますが、ロー側にいくにつれて2,3,4枚飛ばしになっています。

このようなギアを「ワイドレシオ」と呼びます。

 

クロスレシオのメリット・デメリット

クロスレシオのメリットとしては、それぞれの歯数の差が少ないので変速がスムーズに行える点が挙げられます。

そして、細かくギアを調整しながら走れるため、路面状況などに応じたギア選択も可能ですし、段階的にスピードを上げていきたいときにも効果的です。

段差が小さい分、メカトラブルのリスクも低く済むというのもいえるでしょう。

ただし、ギアの範囲が狭くなってしまうため、上りでギアが足りなくなるなどの事態に陥りやすくなってしまいます。

 

ワイドレシオのメリット・デメリット

ワイドレシオのメリットとして挙げられるのは、ロー側(軽い側)に大きなギアを選択できる点にあります。

30T、32Tといった軽いギアを持っておけば、上り坂にも対応しやすくなるでしょう。

上りが苦手な方やヒルクライムをよくやる方におすすめです。

しかし、それぞれの歯数に開きがあるため、変速したときにペダルの重さが変わりすぎてしまいます。

平地でちょうどいいギアがなかったり、加速がスムーズにできなかったりなどデメリットも存在します。

 

クロスレシオ・ワイドレシオどっちがいい?

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クロスレシオとワイドレシオはそれぞれに特徴があるため、自分に合う方を選ばなければなりません。

最近の完成車についているスプロケットはワイドレシオになっていることがほとんどなので、乗り続ける中で「ロー側使わないな」「トップ側もそれほど…」といった感じになっているなら、クロスレシオのスプロケットに変えてみるといいでしょう。

また、「平地をメインで走る方」であれば、軽いギアもそこまで必要ありませんし、ギアの調整が細かくできるクロスレシオがおすすめです。

「上りもガンガン走る」「脚に自信がない」という人なら、ワイドレシオを採用して、軽めのギアを持っておくと心強いかもしれません。

ディレイラー調整が自分でできる方であれば、走る道に合わせてクロスレシオとワイドレシオを使い分けるというのもいいでしょう。

 

まとめ

クロスレシオとワイドレシオのメリット・デメリットについて解説しました。

どんなギアが最適なのかについては、乗る人によって異なるため、まずは自分がどんなスプロケットを使っているか、どんな乗り方をしているかをチェックしてみましょう。

自分の走り方を観察していくと、より最適なスプロケットを見つけることができるはずです。

ギア比を最適化して、自分だけに合う乗り味を手に入れてみてください。

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