《解説》メンテナンスに必須!【ロードバイクの工具について】必須な工具や選び方は?
目次
ロードバイクに乗る上で欠かすことのできない「メンテナンス」。
洗車やチェーン洗浄、注油など工具を使わなくてもできるメンテナンスもありますが、ロードバイクを長く良い状態に保つためには、工具を使って微調整や分解整備なども必要になります。
ロードバイクは比較的シンプルな構造になっているものの、各パーツの分解・組み付けに必要な工具は異なります。
自分の知識や経験に応じて、必要な工具を揃えておくといいでしょう。
そこで今回はロードバイクの工具について解説していきます。
目的別に必要な工具や初心者でも必須な工具などを詳しく見ていきましょう。
初心者でも持っておきたい必須工具
まずはロードバイクの初心者であっても必須となる工具から紹介していきます。
以下の工具を揃えておけば、行える作業の幅がグンと広がるので揃えておくのがおすすめです。
・六角レンチ(アーレンキー)
・ドライバー
・タイヤレバー
安いものであれば全部揃えても1,000円程度で済むので、ロードバイク購入と同時に揃えておきましょう。
それぞれの工具がどのような作業で使われるのか詳しく見ていきましょう。
①六角レンチ(アーレンキー)
六角レンチはロードバイクで最も多くのパーツで使われる工具と言えるでしょう。
ザッと書き出すだけでも以下の作業が行えます。
・サドルの高さ調整
・サドルの取り外し/取り付け
・ボトルケージの取り外し/取り付け
・ハンドル/ステムの取り外し/取り付け
・ディレイラー/プーリーの取り外し/取り付け
・キャリパーブレーキの取り外し/取り付け
ポジション調整には必須のパーツですし、コンポ周りのパーツ交換でも活躍します。
六角レンチには各サイズがラインナップされているので、一通り揃っているものをセットで購入するのがおすすめです。
②ドライバー
ドライバーも用途は少ないものの基本の工具として持っておきたいところです。
主要な用途としては以下の作業が該当します。
・ディレイラーの調整
・ネジの取り外し/取り付け
ドライバーを使うとディレイラーの微調整が可能になります。
ディレイラーについている2つのネジ(トップ/ローアジャストボルト)を調整することで、ディレイラーが左右に動く範囲を設定できます。
乗り続けているとワイヤーの張りも変わってきますし、ホイールやスプロケットの交換で左右が微妙にズレることがあるので、適宜行えるようにしておきましょう。
③タイヤレバー
タイヤレバーはパンク修理の必需品です。
用途としてはホイールからタイヤを取り外すだけなのですが、パンク修理ができるだけでサイクリング中のトラブルに対処できます。
パンクして走行不可能になると面倒な事態に発展するので、初心者の方でも揃えておきたい工具です。
メンテナンスやパーツ交換で使用する専用工具
ロードバイクには、六角レンチやドライバーといった汎用性の高い工具でメンテナンス/パーツ交換が行えるものの他に、パーツごとに決められている専用工具があります。
特定の作業をする上で絶対に必要となる工具なので、自分で行う作業に合わせて用意してみましょう。
①ペダルレンチ
ロードバイクのペダルの脱着は専用のレンチを使って行います。
フラットペダルからビンディングペダルに交換したり、ペダルのアップグレードなどの際に使用します。
「普通のレンチじゃだめなの?」と思うかもしれませんが、ペダルの固定に使用されているボルトは15mmというのが一般的で、通常の工具ではラインナップが少ないと言われています。
そのため、自転車工具としてペダルレンチという専用工具が必要です。
②チェーンカッター
チェーンは交換頻度の高いパーツでもあるので、定期的に自分で交換できるようになっておくと便利です。
チェーンの取り外し/取り付けには、専用のチェーンカーターを使用します。
③スプロケットツール
ギア比の変更や歯の消耗したスプロケットの交換に使用する工具です。
2つで1セットになっており、1つは固定を緩める際にスプロケットが回転しないよう抑える工具で、もう1つの工具で脱着を行います。
強いトルクで固定されたパーツなので、作業に力が必要ですが、できておくと便利なのでおすすめです。
④ワイヤーカッター
ロードバイクのブレーキやシフトで使われているワイヤーの交換も定期的に必要です。
ワイヤーにほつれやサビなどが出てきたら適宜交換してください。
交換の際は新品のワイヤーを通すだけでなく、適切な長さにカットする必要があるので、専用のワイヤーカッターを使いましょう。
⑤ハブスパナ
ハプスパナは、ホイール(主にSHIMANO)のハブの分解に使用します。グリスアップをしたいときに便利です。
対応するスパナのサイズがホイールによって異なるので、サイズを確認しておく必要があります。
⑥トルクレンチ
トルクレンチは、六角レンチで固定するパーツを適正なトルク(締め付け具合)に調整するための工具です。
カーボン製のパーツなど強く締めすぎると破損する可能性もあるので、トルク値を参考にしながら固定するのがおすすめです。
パーツ交換だけでなく、メンテナンスにおいても各パーツがちゃんと固定されているか、緩んでいないかなどを確認するのにも使えます。
⑦BBツール
BBの取り外しに使用する工具です。BBの規格によって使用する工具が異なるのですが、主に「スクエアテーパー(四角軸)」と「ホローテックⅡ」に関しては、専用工具が手軽に用意できます。
ただし、BBはかなり強いトルクで固定されているので、工具を選ぶ際は力をきちんと伝えられる精度と大きさのものを選んでください。
作業難易度も高いので基本的にはお店に任せるのが無難です。
⑧ニップル回し
ホイールのスポークテンションを調整するための工具です。
振れ取りやホイール組の際に使用します。
振れ取りは繊細で難易度の高い作業になるので、お店に任せるのが一般的ではありますが、スポークテンションを調整することで乗り味を変えることができます。
より自分の走りに合ったロードバイクに仕上げたい方におすすめです。
まとめ
ロードバイクで使用する工具について解説していきました。
初心者の方でも最低限の作業が行えるだけの工具を揃えておくのはおすすめです。
後は、「自分でやる」「お店に任せる」範囲を各自で決めて、必要な工具を購入してみてください。
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