《解説》ロードバイクで200km走るためのコツ!超長距離を走り切るためのポイントは?
目次
「ロードバイクで100km走る」というのは初心者脱却の1つの基準でもありますが、さらにその先には150km、200kmといった超ロングライドというジャンルがあります。
100kmを走り切ることはできても、200kmという距離になってくると「さすがにそれは無理かも…」と感じてしまうのではないでしょうか。
同じサイクリングであると思うかもしれませんが、距離が200kmになるだけで事情もそれなりに変わってくるため適切な準備や心構えが必要です。
そこで今回はロードバイクで200kmを走り切るコツを解説していきます。
200kmサイクリングのイメージ
まずは200kmのサイクリングがどんなものなのかイメージを掴んでいきましょう。
距離に関してですが、都心から200kmと考えると「静岡市」や「越後湯沢」「いわき市」などが挙げられます。
サイクリングコースだと琵琶湖1周が約200kmなので、1日でビワイチを走り切ると考えればイメージしやすいでしょう。
走行時間については平均時速15km/hで走ると約14時間かかります。朝5時に出発しても、夜の7時にゴールというイメージですね。
消費カロリーで考えると、1時間あたり300~400Kcal消費するとすれば4000~5500Kcalが必要となり、成人男性の2日分、女性だと3日分の食事が必要です。
200kmという距離はプロの自転車レーサーが1レースで走る距離もあり、膨大なエネルギーと時間を要す距離であることがわかります。
200km走る時の注意点
では、200kmという距離を走る際に想定されるトラブルについて解説します。
距離が長くなるほど以下のようなトラブルが起きやすくなります。
- ①スケジュールは確実に乱れる
- ②道間違えでかなりのロスになる
- ③補給食不足で走れなくなる
- ④疲労で注意力が散漫になる
- ⑤いつものペースだと確実にヘタる
では、それぞれの注意点を詳しくみていきましょう。
①スケジュールは確実に乱れる
平均15km/hで走っても丸1日走る計算になる200kmライドなので、事前に立てたスケジュールは確実に乱れると考えた方がいいでしょう。
「予想外の上り坂」や「補給ポイントが定休日だった」「いつもにはない痛みが生じた」「連続でパンクした」など、タイムロスの要因は軽く考えるだけでも数多くあります。
当然、全てのトラブルを避けることはできませんし、スケジュールを綿密に組むのにも限界があります。
なので、規定のスケジュールに1〜2時間程度の余裕を持つようにしてください。
200km走るだけでギリギリかもしれませんが、前もって余裕を作っておけばある程度のトラブルには対処できるでしょう。
②道間違えでかなりのロスになる
道を間違えたり、迷ったりするとかなりの時間をロスしてしまいます。
間違った道を数kmも走っていた…なんてこともよくあるミスです。
なので、走行ルートに関しては事前にできるだけ細かく把握するようにしてください。
走ったことがある道を組み合わせたり、路面などに案内表示があるサイクリングコースを利用するのもおすすめです。
③補給食不足で走れなくなる
200kmライドで特に重要なのが補給食です。
1回の走行で4000Kcalは確実に消費するため、走行前の食事では絶対に足りません。
必要なカロリーを補えるだけの補給食が必要となるので、いつもよりも多めに携帯するのはもちろん、コンビニやスーパー、飲食店などの位置を把握しておくのも大切です。
④疲労で注意力が散漫になる
200kmを走り切るとなると心身ともにヘロヘロになってしまいます。
特に、150kmを超えてからは注意力も散漫になってくるので、事故や落車には細心の注意が必要です。
疲れもピークに達する頃ではありますが、そういった時こそ気合を入れ直して、走りに集中するようにしてください。
⑤いつものペースだと確実にヘタる
いつものサイクリングのペースで走っていると確実にへたってしまうので、200kmライドでは通常の−5km/hをイメージして走りましょう。
時間内に走り切るのも重要ですが、気合が入ってペースが上がると終盤でヘタって余計に時間を要してしまいます。
最後まで一定ペースで走り切れるゆったりとした速度で走るのを心がけてください。
200kmを走り切るためのコツ
では、200kmを走り切るためのコツを解説します。
以下のポイントを意識した上で200kmライドにチャレンジしてみてください。
①ルートや風向き、天候を事前にチェックしておく
道に迷わないようルートを事前に確認するだけでなく、風向きや天候もチェックが必要です。
道中が追い風なのか、向かい風なのかでライド中のテンションも180度変わってくるでしょう。
前日の段階で風向きが把握できていれば、ペースの調整もしやすいですし、頑張りどころも設定できます。
もし想定ルートが向かい風ばかりだった場合は、ルート変更も検討しましょう。
②補給食を多めに用意し、補給ポイントも把握しておく
補給食はいつもよりも多めに用意するのはもちろん、背中のポケットだけでなく、リュックやサコッシュなどにも携帯しておきましょう。
また、コンビニやスーパーの位置を把握して、どこで休憩をするのかも決めておくと補給に困ることがありません。
③休憩は短い時間でこまめに取る
200kmライドは時間に余裕がないので、ダラダラとした長い時間の休憩はできません。
だからといって休憩を取らずに走るのは現実的ではないので、休憩は「小まめに短い時間」を意識してください。
長居してしまう飲食店は避けて、コンビニやテイクアウトのお店などでサッと休憩と補給を済ませましょう。
まとめ
ロードバイクで200kmを走り切るためのコツを解説しました。
時間的にも体力的にもかなりハードな1日になるため、最大限の準備と心構えをしておきましょう。
ゾッとする距離に思えてきますが、1度でも走り切ってしまえば言葉にできない達成感と、さらに長い距離へのチャレンジ精神が生まれてくるかもしれません。
今回の記事を参考にして、より長距離のライドに挑戦してみてはいかがでしょうか?
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