《解説》ロードバイクで「立ちゴケ」をしないためのポイントとは?
目次
ビンディングペダルを使い始めるときに怖いのが「立ちゴケ」です。
クリートの脱着が上手にできず、足が固定されたまま停止してしまうことで、為す術なく横に倒れてしまいます。
身体を痛めるのはもちろんですが、ロードバイクに傷がつくのも嫌ですよね。
そこで今回はロードバイクで立ちゴケしないためのポイントを詳しく解説していきます。
立ちゴケをしてしまう原因
フラットペダルからビンディングペダルに変えてから慣れるまでの間に、立ちゴケを経験した人は数多くいるはずです。
膝や肩を痛める上、車体にも傷がつくのでダメージはかなり大きいでしょう。
それでも、何もない場所での立ちゴケであれば笑い話で済みますが、交通量の多い車道で車側に立ちゴケしてしまうと事故の危険も伴います。
まずは、立ちゴケを起こしてしまう原因を把握して、どうして転倒してしまうのかを整理していきましょう。
①クリートの脱着がスムーズにできない
ビンディングペダルの使い始めの段階ではクリートの脱着をスムーズに行うことができません。
慣れないうちに走ってしまうと、停車時にクリートをうまく外すことができず立ちゴケを起こしてしまいます。
まずは足を着いた状態でクリートの脱着のみを行う練習を繰り返して、スムーズに外すコツを掴む必要があります。
②外したクリートとは反対側に身体が流れてしまう
立ちゴケは両足のクリートが固定されている状態以外でも起きます。
特に多いのは、クリートを外したのとは反対側に身体の重心が傾いてしまい、足を着くことができずに倒れてしまうというものです。
クリートを外すまではスムーズにできたのですが、バランスを崩して固定されている側の方に重心が傾いて立ちゴケを起こしてしまいます。
クリートばかりに意識が向きすぎて、身体や車体のバランスが悪くなっていることが原因として挙げられるでしょう。
こういった立ちゴケは停車をするときだけでなく、止まっている最中でも気を抜くとバランスを崩して倒れてしまうので注意が必要です。
停車のルーティンを整理して立ちゴケを防止しよう
立ちゴケを起こしてしまう原因として、いくつかの点が挙げられましたが、転倒を防止するためには基本の停止方法をしっかりと身に着けることが重要です。
何となくクリートを外して足を着くのではなく、減速から停車までの1つ1つの動作を順番通りスムーズに行うのがポイントになります。
では、ビンディングペダルにおける正しい停車方法はどのようなものなのか詳しく見ていきましょう。
①停車の順序
停車時に行う動作を1つずつ見ていきましょう。
以下の順序で停車を行う練習をしてみてください。
①ブレーキをかけて減速する(重心はやや後ろ)
②左足(クリートを外す側)を下死点にもっていき足をひねってクリートを外す
③ブレーキをかけながら右足を上死点→下死点にもっていく
④腰を浮かせて、前に降ろしながら左足を着く
このとき重要となるのがボディバランスです。
クリートを外す側(左足)に車体を倒す必要があるので、重心が右側にきてしまうと立ちゴケを起こしてしまいます。
ハンドルを真っ直ぐに保ってバランスを取りながら、倒す側への意識を向けてください。
この停車の流れを1つずつ意識しながら練習を行うといいでしょう。
いきなり公道で練習を行うのではなく、芝生のある公園などで始めて、スムーズにできるようになってからサイクリングに出かけましょう。
②咄嗟の瞬間にクリートを外す練習も必要
ロードバイクで走っていると、常に順序通り停車できる訳ではありません。
急ブレーキなどで瞬間的に停車しなければならないときもあります。
そういったシーンに備えて、緊急時でもすぐにクリートを外せるようにしておきましょう。
こちらに関しては左右両方の練習が必要になります。
バランスを崩して落車しそうになったときなど、反射的にクリートを外して足を着くことで転倒を防止するなど、瞬発的な対応ができるようになっておくとより安全に走れます。
ビンディングの固定力は調整できる
ビンディングの固定力が強すぎて外すのが難しいという方は、固定力の調整を行ってください。
ビンディングペダルのかかと近くの位置に2.5mmの六角レンチ(※SHIMANOの場合)を入れる部分があるので、これを使って固定力を弱めれば、より少ない力でクリートの脱着が可能になります。
慣れないうちは固定力を最弱に設定して、スムーズに脱着ができるようになったら徐々に強めていくといいでしょう。
まとめ
ロードバイクで立ちゴケしないためのポイントについて解説しました。
人によっては立ちゴケが怖いからフラットペダルを使い続けるという人もいるでしょう。
しかし、ロードバイクにおいては足を固定することのメリットが数多くあるので、練習を行うことで立ちゴケを防止してみてください。
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